さて、この旅のしめくくりはInariの町です。
前の3でも少し触れましたが、Inariにはフィンランド北部などに住むSaamelainen(サーメの民族)の博物館や、フィンランドで3番目に大きいInari湖などがあり、その周りにはサーメの伝統的な織物を使った雑貨のお店などもたくさんあり、フィンランドの人もおすすめする観光スポットのひとつになっています。
以前からこのInari湖にあるというUkonkivi(日本名・軍艦島)にぜひぜひ行ってみたかったのですが、今回ついにその夢が叶いました!
このUkonkiviですが昔はサーメの人たちにとって神聖な場所として扱われていたそうです。
今では、Siidaというサーメの民族博物館の側から定期船が出ていて、それに乗り直行でUkonkiviまで行くことができます。
出発の少し前に側のお店の店員さんに申し込むと、次の船に乗ることができます。
この奥に見えるのが定期船です。なんだか近未来的な形。
この日は、定期船が修理中だったので、小型船で行くことになりました。
では、いよいよ出発です!
船の外に座る方が景色がよく見えるのですが風も強いので、船の中心に座り風をよけながらUkonkiviまで向かいます。
小型船で片道30分ほどです。
。。。。。あ!それらしき形が。。。
前に本に載っているのを見つけた時は、黒い大きな塊が湖の中からせり出てくるような写真に見え、何やら不気味に思うのとその壮大さを一度目で見てみたいという気持ちになりました。
。。。ついに見えてきました、Ukonkiviです!
船のガイドの人が島の周りを一周まわってくれます。
思ったより大きくはなかったですが、存在感は抜群です。
そして、なんとこの岩へ登れるとのこと!
実は、岩の上に観光用の階段が設置されていて、岩の周りを歩けるようになっているのです。
風も落ち着き、湖の穏やかな景色を見ながらガイドの人からコーヒーやクッキーをもらい休憩です。
いい眺め。。。心が落ち着きます。
岩から離れて船で進むこと数分。
周りの小島の間にみるみる岩の姿が隠され、あっと言う間に見えなくなりました。
このすぐには行けない位置というのも、大きなInari湖に隠された神秘的な場所という感じがして、サーメの人たちに信仰されていたのが、なんとなく分かりました。
さて、その後は船着き場近くのサーメの民族博物館、Siidaへ向かいました。
Siidaには屋内と野外の2か所でサーメの人たちの歴史や環境、衣類や伝統的な模様などが紹介されていて、サーメのことを知るのにもってこいの場所になっています。
中では、白夜の太陽の動きを追った写真なども展示されています。
サーメの民族衣装も、何種類かありその違いを見ることができます。
博物館を後にして今日の宿泊場所へ向かうのですが、その道すがら道路を横切るトナカイのグループに出会いました!
ゆっくり近づいても人慣れしているのか、ちっとも驚かないトナカイたち。
Siwaというスーパーの側の草まで堂々とはんでいました。(笑)
そして、その日の夜も部屋の窓から沈まない太陽と、いつまでもうす明るい夜を見ることができました。
これで、22時30分くらい。
23時30分あたり。
00時30分あたり。
01時30分手前。
この後、段々明るくなっていく空を見ながら眠りにつきました。
Rovaniemiから本数は少ないですが、定期的にバスが出ているので向かいやすいと思います。
白夜の時期、フィンランド最北端の地で一番明るい夜を体験できて、またフィンランドのお気に入りの場所が増えました。^-^